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BATH+α最新動向|2025年11月号

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イシン社が運営する世界のスタートアップ情報やエコシステムの動向を発信するメディア「TECHBLITZ」にて、ジャンシン(匠新)が執筆する中国企業の最新動向をまとめた「中国テックジャイアント動向」の最新記事をご紹介致します。

テンセント、学生向けハッカソンを初開催 自社AI開発システムを活用

中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)のクラウドサービス「騰訊雲(テンセントクラウド)」が主催する初のハッカソンが閉幕した。世界各地の大学生や海外開発者がオンライン予選を経て選抜され、17チーム、46人が、オフラインで48時間という限られた時間内での開発に挑んだ。大会テーマは「AI+公益」。「生物多様性」と「メンタルヘルス」の2つの課題に焦点を当て、テンセントのAI開発基盤を活用し実践的な開発が行われた。

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騰訊控股(テンセント)が初めて開催した「騰訊雲(テンセントクラウド)ハッカソン」の様子(画像はテンセントのニュースリリースから)

暗号、超高速処理…アリババ、次世代AI時代に向けた新技術を披露

中国EC最大手のアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」は、アリババが本社を置く浙江省杭州市で年次大型テクノロジーカンファレンス「2025杭州・雲栖大会(APSARA Conference)」を3日間にわたって開催し、複数の重要発表を行った。耐量子計算機暗号技術、AI安全技術、次世代OS構想などの先進的な取り組みを示し、AI時代の企業基盤を構築する総合プロバイダーとしての地位を見せつけた。今回はそれらの取り組みのうち3つとアリクラウドの新たな戦略を取り上げる。

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2025杭州・雲栖大会(APSARA Conference)の会場の様子(画像はアリババのニュースリリースから)

アイフライテック 最新の同時通訳AIをドバイと中国間で実演

中国の音声認識技術大手の科大訊飛(アイフライテック)は、AI同時通訳技術のアップグレードと、AI翻訳イヤホンについて発表した。中国上海市で開催された発表会では、約6000Km離れた中東・ドバイと会場を接続し、リアルタイムでの同時翻訳を実演。その技術力に聴衆からは驚きの声が上がった。IDCの最新レポートでも、同社は翻訳技術分野の全評価項目で1位を獲得し、その技術力の高さを裏付けている。

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中国上海市で開催されたアイフライテックの発表会では、AI(人工知能)同時通訳技術のアップグレードとAI翻訳イヤホンについて発表された(画像はアイフライテックのニュースリリースから)

テンセント 業界調査で見えた「AIで変化する空間デザイン」の新潮流

中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)傘下の社会科学研究機関「騰訊研究院(TRI)」と中国リアルタイムレンダリングソフトウエアの「D5渲染器(D5 Render)」は、空間デザイン分野におけるAI普及動向を調査し、その結果を発表した。今回の調査は中国の空間デザイン業界従事者を対象に実施。AIの使用率が前年比23.7ポイント増の85.8%に達し、空間デザインにおけるAI活用の浸透が加速していることが明らかとなった。

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2025年の空間デザイン分野におけるAI普及動向を調査したレポートの表紙(画像はテンセントのニュースリリースから)

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