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BATH+α最新動向|2025年10月号

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イシン社が運営する世界のスタートアップ情報やエコシステムの動向を発信するメディア「TECHBLITZ」にて、ジャンシン(匠新)が執筆する中国企業の最新動向をまとめた「中国テックジャイアント動向」の最新記事をご紹介致します。

アリババ 非造影CT×AIで急性大動脈症候群を特定する技術を開発

中国EC最大手のアリババ集団の研究機構「達摩院(ダモアカデミー)」は、中国浙江省の浙江大学医学院附属第一医院と共同で、非造影CT画像を用いて数秒で急性大動脈症候群を識別するAIモデル「iAorta」を発表した。この技術により、同症候群の診断時間を2時間以内に短縮。関連論文は25年8月20日に英科学誌「ネイチャー・メディシン」に掲載された。既に浙江省内の病院で運用が始まっており、今後は中国全土で展開する予定だ。

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急性大動脈症候群を識別するAIモデル「iAorta」を使用する様子(画像はアリババのニュースリリースから)

アリババ、口コミに偏らず公平に評価 地図アプリ発の店舗ランキング

中国EC最大手であるアリババ集団の傘下にある「高徳地図(オートナビ)」は、「高徳掃街榜」(ガオダーサオジエバン、「オートナビ街巡りランキング)を発表した。これは、世界で初めて、実際のナビゲーションや来店行動のデータとAIを融合して作成されたランキングである。飲食、ホテル、観光地などを対象に、従来の口コミ依存の評価を刷新し、店舗へたどり着くまでの行動と顧客からのフィードバックに基づく信頼性の高い指標を提供している。

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アリババ集団の傘下にある「高徳地図(オートナビ)」には、新たな機能「高徳掃街榜」(オートナビ街巡りランキング)が追加された。中央に「10億人の行動で投票する真のランキング」と書かれている(画像はアリババのニュースリリースから)

アリババ出資のシェア自転車企業が量産ロボタクシーを公開

中国EC最大手のアリババ集団が出資する二輪車のシェアリングサービスおよびオンライン配車サービスを手掛けるモビリティサービス企業「哈羅出行(ハロー)」は、自動運転レベル4の量産型ロボタクシー「HR1」を初公開した。26年に量産を開始し、27年に5万台規模の配備を目指す。安全性と商用化を両立するロボタクシー戦略を掲げ、ロボタクシーサービス分野で新たなプレーヤーとして勝負に出る。

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発表された量産型ロボタクシー「HR1」(画像はアリババのニュースリリースから)

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