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BATH+α最新動向|2025年8月号

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イシン社が運営する世界のスタートアップ情報やエコシステムの動向を発信するメディア「TECHBLITZ」にて、ジャンシン(匠新)が執筆する中国企業の最新動向をまとめた「中国テックジャイアント動向」の最新記事をご紹介致します。

バイドゥ、コード生成だけじゃない 次世代IDE「Comate」を発表

中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は、テックカンファレンス「百度AIオープンデー」において、独自開発の統合開発環境(IDE)製品「Comate AI IDE」を正式に発表した。この製品は、画像や音声など複数の情報を使い分けながら、複数のAIが連携して動作する開発環境を実現している。中国のユーザー向けに最適化されており、専門知識がない人でも利用できる開発環境を提供している。

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テックカンファレンス「百度AIオープンデー」で独自開発の統合開発環境(IDE)製品「Comate AI IDE」を正式に発表するバイドゥ副総裁の陳洋(チェン・ヤン)氏(画像はバイドゥのニュースリリースから)

バイドゥ 「人類のためのAI」活用事例3つが国連から受賞

中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は、スイスのジュネーブで開催された国際連合主催の国際会議「AI for Good Global Summit」において、百度が推進する3つのAIプロジェクトが社会的影響力のある優秀事例賞を受賞したことを発表した。その3つのAIプロジェクトとは、それぞれ自動運転タクシー配車サービス「蘿蔔快跑」と手話通訳AI「百度手語」、絶滅危惧生物が関連する製品取引のオンライン取引を監視する「絶滅危惧種AI守護官」だ。

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バイドゥが推進する「蘿蔔快跑」、「百度手語」、「絶滅危惧種AI守護官」の3つのAIプロジェクトが「AI for Good」として表彰された(画像はバイドゥのニュースリリースから)


テンセント 弱者を助けるテキストコーパス開発の最前線

中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は、100以上の社会公益団体と共同で「AI向善語料庫」(AI コーパス for Good)として「老年文本庫」(高齢者テキストコーパス)を開発したと発表した。高齢者テキストコーパス開発には、高齢者向けサービスを提供する数百の専門機関が参加。高齢者のニーズや課題を反映した高齢者のための「専門的なコーパス」として構築され、さまざまな分野への活用が始まっている。

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テンセントと社会公益団体の1つが合同で開催したカンファレンスの様子。「AI向善語料庫」の開発に携わる同業者間の交流とプロジェクトの成果の振り返りを実施した(画像はテンセントのニュースリリースから)

テンセント ロボット開発支援用AIプラットフォームを発表

中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)のロボット研究専門組織「Tencent Robotics X」は、エンボディドAIオープンプラットフォーム「Tairos」を初公開した。このプラットフォームは、ロボットメーカーやアプリ開発者が直面する課題に対し、ソフトウエア面の機能を補うことで、ロボットの実用化を加速することを目的としている。テンセントはロボット企業のパートナーとして、各社が開発に集中できる環境を整え、ロボット業界全体の発展を支援していく方針だ。

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エンボディドAIオープンプラットフォーム「Tairos」を発表するテンセントの主任科学者兼「Tencent Robotics X」所長の張正友(ジャン・ジェンヨウ)氏(画像はテンセントのニュースリリースから)

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