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BATH+α最新動向|2025年7月号

ジャンシン(匠新)は自社メルマガ「中国イノベーション通信」にて下記の注目中国スタートアップ企業を含めた、中国イノベーションに関する最新ニュース、コラム、イベントなどの情報を毎週配信しております。メルマガの無料購読にご興味のある方は下記からお申し込みくださいませ。

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イシン社が運営する世界のスタートアップ情報やエコシステムの動向を発信するメディア「TECHBLITZ」にて、ジャンシン(匠新)が執筆する中国企業の最新動向をまとめた「中国テックジャイアント動向」の最新記事をご紹介致します。

ファーウェイ 中国国産OSを搭載した中国国産PCを発売開始

中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は、独自開発の新世代OS(基本ソフト)「鴻蒙OS(HarmonyOS)」の最新版「HarmonyOS 5」を搭載したPC(パソコン)の販売を開始した。このPCはファーウェイのオープンソースOS「Open Harmony」を基盤とし、OSの根本設計から自社で開発された中国製PCだ。こうして、ハードウエア、OS、ソフトウエアの融合とスマートフォン、PC、タブレット間のシームレスな連携を実現している。

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2019年8月にファーウェイが初めて発表した独自開発の新世代OS(基本ソフト)「鴻蒙OS(HarmonyOS)」。その後バージョンアップを重ね、最新版「HarmonyOS 5」をPCに搭載した(画像はファーウェイのホームページから)

バイトダンス TRAEが切り拓くAI時代のコーディング

中国発の動画投稿アプリ「TikTok」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下の企業向け技術サービスプラットフォーム「火山引擎(Volcano Engine、フォーシャンインチン)」は、テックカンファレンス「火山引擎 FORCE 原動力大会」を中国北京市で開催した。バイトダンス技術副総裁の洪定坤(ホン・ディンクン)氏は自身の体験を交えて、AIコーディングに関する考察を披露。AIが製品開発全体にもたらす影響と将来の展望を語った。

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テックカンファレンス「火山引擎 FORCE 原動力大会」で講演をするバイトダンス技術副総裁の洪定坤(ホン・ディンクン)氏(画像はバイトダンスのニュースリリースから)


アイフライテック AI学習機を大幅に進化 1対1対話で学びを支援

中国の音声認識技術大手の科大訊飛(アイフライテック)は、アイフライテックのAI学習機に複数のアップグレードについて発表。今回の改良では「弱点診断と個別学習提案」「対話型の質疑応答」「対話によって進行する双方向授業」など、AIと1対1で行う対話型学習の機能強化を実施。アイフライテックが得意とする各種試験に関するノウハウとAI技術を融合し、家庭学習におけるAI学習の進化を図っている。

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安徽省合肥市で開催された「アイフライテック学習機2025夏季発表会」の様子(画像はアイフライテックのニュースリリースから)

アリババ 非造影CT×AIで無症状の早期胃がんを検出する技術を開発

中国EC最大手のアリババ集団の研究機構「達摩院」(ダモアカデミー)」と浙江省腫瘍病院は、世界初となる胃がん画像スクリーニングAIモデル「DAMO GRAPE」を発表した。このAIモデルは非造影CT画像を用い、早期胃がんを高精度に識別することができる。中国国内20機関と連携し、約10万人を対象にした大規模な臨床研究で胃がんの検出率を大幅に向上。関連論文は英科学誌「ネイチャー・メディシン」に掲載されている。

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世界初となる胃がん画像スクリーニングAIモデル「DAMO GRAPE」が、非造影CT画像から胃がんの確立100%と判定している様子(画像はアリババのニュースリリースから)

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