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イシン社が運営する世界のスタートアップ情報やエコシステムの動向を発信するメディア「TECHBLITZ」にて、ジャンシン(匠新)が執筆する中国企業の最新動向をまとめた「中国テックジャイアント動向」の最新記事をご紹介致します。
アリババ 世界初のAIネイティブ地図アプリを発表
中国EC最大手であるアリババ集団の傘下にある「高徳地図(オートナビ)」は、「2025年版オートナビ」を発表した。25年版は、世界初の地図情報を基盤としたAIネイティブアプリとして公開した。現実世界のマルチモーダル情報に時と場所のつながりを紐づけて組み合わせたデータを基にして、推論とユーザー毎の個別最適化を行う。これにより、ユーザーが旅行などの際の移動前、移動中、到着後の全旅程でAIが能動的に支援する。
2025年版高徳地図(オートナビ)の発表を伝えるイメージ。女性のキャラクターは、ナビゲーションをしてくれるAIキャラクターの「小高」(シャオガオ)(画像はアリババのニュースリリースから)
バイドゥ 200カ国超をカバーする地図でグローバル展開を加速
中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)傘下の地図サービス「百度地図(バイドゥマップ)」は、世界規模でのサービス戦略の全面的な刷新を発表した。10年以上にわたって蓄積した海外のデータとAI技術を基盤に、中国企業の海外展開や外国人旅行者の訪中需要に対して、広範な地図およびその位置サービスを提供する。中国の広域経済圏構想「一帯一路」にも積極的に対応。地図の進化が新たな旅行体験と産業価値を創出している。
バイドゥマップV21のリリースを伝える画像。バイドゥマップのキャラクター「小度(シャオドゥ)」が、ユーザーの専属ガイドAI Agentとしてサポートしてくれる(画像はバイドゥのニュースリリースから)
テンセント 自動化と個性化が共存するAI広告の将来像を示す
中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)傘下の社会科学研究機関「騰訊研究院」とネット広告事業を手掛ける「騰訊広告」は、「AI+広告」に関する初のリポートを発表した。本リポートでは、AIが広告業界を進化させ、人間とAIの協働による新たな生産方式を導くことを明示。さらに、産業チェーンの上流と下流の実地調査と事例分析に基づき、AIが広告業界の変化を総合的に推進する全体像を描いている。
テンセントがまとめた「AI+広告」リポートの表紙(画像はテンセントのニュースリリースから)
バイドゥ 2種のAIプラットフォームを強化し、企業向け市場を深掘りへ
中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は、中国北京市で開催した百度雲智大会(バイドゥ・クラウド・インテリジェンス・カンファレンス)において、百度智能雲(バイドゥAIクラウド)の大幅な刷新を発表した。より低コストかつ高効率でAIを導入できる環境を提供するとともに、デジタルヒューマン生成プラットフォームや視覚大規模AIプラットフォームの新機能などを発表。中国のAI用パブリッククラウド市場でシェア1位を維持するその存在感を示している。
北京市で開催された百度雲智大会(バイドゥ・クラウド・インテリジェンス・カンファレンス)の様子(画像はバイドゥのニュースリリースから)
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