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イシン社が運営する世界のスタートアップ情報やエコシステムの動向を発信するメディア「TECHBLITZ」にて、ジャンシン(匠新)が執筆する中国企業の最新動向をまとめた「中国テックジャイアント動向」の最新記事をご紹介致します。
アリババの大規模AIモデル エンド端末用チップに搭載し商用化へ
アリババ集団のクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」は、台湾の半導体メーカー「聯発科(MediaTek)」と連携し、自社の大規模AIモデル「通義千問(トンイーチェンウェン)」をMediaTekのエンド端末用チップ「天璣9300」へ装備したことを発表した。通義千問が、チップ製品への搭載を実現した初の大規模AIモデルの取り組みであり、いわゆる「Model-on-Chip」試用が検証段階から商業化段階へと突入したことを意味する。
アリクラウドが、自社の大規模AIモデル「通義千問」をMediaTekのエンド端末用チップ「天璣9300」へ装備したことを宣伝するイメージ(画像はアリババのニュースリリースから)
テンセント 中国の医療画像AIの発展を多面的に後押し
騰訊控股(テンセント)は、同社の主導する「医療画像国家新一代人工智能開放創新平台(医療画像国家新世代AI[人工知能]オープン・イノベーション・プラットフォーム)」が中国科学技術部ハイテク研究発展センターの総合業績評価を正式に得られたことを発表した。これは、「中国の医療画像AIの発展を制約する問題を解決し、AI技術の進歩によって医療レベルの成長を促進する」という目標を、まずは達成したことを意味する。
テンセントが主導する医療画像国家新世代AIオープン・イノベーション・プラットフォームを使用し、脳の断面画像上に髄膜腫(くも膜という脳を覆っている膜の細胞から発生する良性の腫瘍)をラベリングする様子(画像はテンセントのニュースリリースから)
ファーウェイ、中国で自動車関連企業と充電インフラの建設を加速
華為技術(ファーウェイ)は、スマート電動&スマート充電ネットワーク戦略および新製品の発表会を開催した。目玉となったのは、同社のスマート充電ネットワークとスーパー急速充電ソリューションの製品群、そしてスーパー急速充電連盟発足の発表だ。同発表会には、11社以上の自動車関連企業、500社以上の充電事業者、業界関連協会、政府などが、オフラインおよびオンラインで参加している。
華為数字能源(ファーウェイデジタルパワー)副総裁(バイスプレジデント)兼重要電力供給および充電ネットワーク製品群総裁の何波(ハー・ボー)氏が、ファーウェイスマート電動&スマート充電ネットワーク戦略および新製品の発表会で発表する様子(画像はファーウェイのニュースリリースから)
バイドゥ、第6世代自動運転タクシーを発表 24年中に1000台を武漢市へ
百度(バイドゥ)は、同社の自動運転プラットフォームである「百度Apollo(アポロ)」のテクノロジーオープンデー「Apollo Day(アポロデイ)2024」を開催した。同社は自動運転タクシー(ロボタクシー)関連の商業化について最新成果を発表。目玉は、アポロ第6世代自動運転車「頤馳(イーチー)06」を中国自動車大手の江鈴汽車(JMC)と共同で披露し、24年末までに1000台を自動運転タクシー配車サービスに投入すると表明したことだ。
バイドゥの自動運転プラットフォームであるApollo(アポロ)のテクノロジーオープンデー「Apollo Day(アポロデイ)2024」で、24年末までに1000台の第6世代自動運転車「頤馳(イーチー)06」を自動運転タクシー配車サービス「蘿蔔快跑(ルオボークワイパオ)」に投入すると発表する様子(画像は江鈴汽車のニュースリリースから)
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