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毎週お届け 注目中国スタートアップ企業|2023年8月号

ジャンシン(匠新)は自社メルマガ「中国イノベーション通信」にて下記の注目中国スタートアップ企業を含めた、中国イノベーションに関する最新ニュース、コラム、イベントなどの情報を毎週配信しております。メルマガの無料購読にご興味のある方は下記からお申し込みくださいませ。

 

 

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咖菲科技(cocafe)

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【会社概要】

咖菲科技(cocafe)は、21年4月設立の中国スタートアップ企業で、NFT(非代替性トークン)について、創造的企画から技術開発、運営管理まで、ワンストップで手がける能力を有している。同社は23年6月6日にシリーズPre-Aで数千万元(約数億円)の資金調達に成功した。
 
今回の投資には、エンターテインメントカルチャー領域の投資に特化した投資会社「敦鴻資産(DH)」と、マーケティング領域に特化した投資会社「澄志創投(MAD.Works)」、20年に山東省で設立されたVC「大源投資」が参加している。

【プロダクト】

咖菲科技は、ブランド独自のメタバースのマーケティング用プラットフォームと、AIaaS(AI as a Service、人工知能サービス)を構築済み。これらを通じて、PRキャンペーンや売り上げ獲得、会員管理、そしてIP(知的財産)収入を実現することができる。
 
「星際島(galaxy.cocafe.co)」は、咖菲科技が独自に開発した準拠クロスチェーン・デジタル・アセット・プラットフォームおよびメタユニバースポータルを指す。デジタルヒューマンやデジタルチケット、ポイント制度、AIGC(人工知能生成コンテンツ)、AR(拡張現実)インタラクション、そしてパーソナライズドインタラクションなど様々な機能を集約している。
 
また、「咖菲星(カーフェイシン)」は、デジタルコレクションの発行、アップロード、受け取りのためのワンストップ式SaaS(Software as a Service)などをカバーする総合ソリューションであり、「マルチシナリオソリューション+モジュール化」機能の組み合わせが可能だ。
 
さらに、咖菲科技は3D(3次元)クラウドアレイカメラ、3Dデジタルツイン、メタバース空間サービスといった製品を提供することができ、「星菲猫」という独自のIPも創出している。

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咖菲科技の独自のIP「星菲猫」

(画像は咖菲科技のニュースリリースから)

注目したいのは、咖菲科技は既に、米菓子大手モンデリーズ・インターナショナルのクッキーブランド「オレオ」やドイツの自動車大手ポルシェ、そして米ファストフード大手であるマクドナルドといった国際的に有名なクライアントに、サービスを提供している実績があることだ。
 
咖菲科技は22年3月に、オレオと連携し、「永遠に賞味期限切れしないオレオ・デジタル・ビスケットを集めよう」というNFTプロジェクトを実施。このプロジェクトでは、オレオをひねって開くと、水墨画が動く絵のように現れるNFTを発表している。
 
ポルシェとの連携においては、ポルシェのドイツ本社が23年1月23日、通信規格「イーサネット」のシステムをベースとした911シリーズのNFTを発表した。咖菲科技は、中国国内で一般的な、複数の限られた組織が運用するコンソーシアムチェーンに準拠した形で、中国をテーマとした特別バージョンのNFTを、ポルシェが同時に発表することを支援している。
 
マクドナルドとの連携においては、23年7月13日に発表された特定の新商品を、消費者がマクドナルドアプリやウイーチャットミニプログラム、そしてアリペイミニプログラムなどのオンライン販売チャネルで購入すれば、その新商品の誕生記念NFTを無料で獲得できるというイベントを開催している。

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咖菲科技とポルシェの連係内容を表す画像

(画像は咖菲科技のニュースリリースから)

 

 

 

昌進生物(CHANGING BIO)

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【会社概要】

昌進生物(CHANGING BIO)は、17年12月に設立された中国スタートアップ企業で、主に合成生物学技術とその食品分野への応用に関する研究、応用および普及に力を入れている。同社は23年6月6日にシリーズA+で1億元(約19億6000万円)の資金調達に成功した。
 
今回の投資には、中国発の動画投稿アプリ「TikTok」を運営する「北京字節跳動科技(バイトダンス)」の元財務投資責任者の楊潔(ヤン・ジエ)氏が設立したVC「錦秋基金(JINQIU)」や、医療・健康とスマートビッグデータ領域に特化したVC「盛山資本(Wisdomont)」、そして国有資本系の医療・健康領域の資本管理企業「恵遠資本(Grand Mount)」などが参加している。

【プロダクト】

合成タンパク質は将来、動物性タンパク質、植物性タンパク質に次ぐ第3のタンパク質になるとして、注目されている。昌進生物は、多地域、多類型、多環境の特徴を持つサンプルを収集し、また菌株の分離、スクリーニングと培養に関する研究を実施することで、活株のライブラリーを確立。多角的な厳選と最適化を通じて、商業的開発に適した菌株を獲得してきた。
 
また、菌株のライブラリーをベースに、遺伝子工学、分子生物学、マルチオミクス(ゲノムやタンパク質、RNA[リボ核酸]など生体にある様々な物質を一括して解析する手法)などの技術を組み合わせると同時に、複数の基盤細胞を開発し、内在性遺伝子部品庫を構築してきた。昌進生物は現段階で、「ダブルレーンの開発戦略」を実施中。「生合成タンパク質の精密発酵」と「微生物タンパク質のバイオマス発酵」に並行して取り組んでいる。

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昌進生物の製造所(画像は昌進生物のニュースリリースから)

 

注目したいのは、23年5月22~25日に開催された第25回中国国際焙烤展覧会(Bakery China 2023)において、昌進生物の傘下ブランド「創生活」が、微生物タンパク質を原料とする「元タンパク(豊富な微生物タンパク質や合成生物技術で合成された栄養タンパク質を含む製品を指す)」の品類をつくり出す方法を、初めて確立したことだ。
 
昌進生物は、このブランドの名の下に、クリームやチーズ、そして乳製品を含まないアイスクリームといった一連の製品を発売する。同社の最初の生産ラインは、現時点で食品製造ライセンスを取得済みであるのに加え、BRC(英国小売協会)や食品安全の国際規格「FSSC22000」「ISO22000」「HACCP」などの数多くの品質認証も取得したうえで、生産を開始している。23年中に、大規模大量生産を経た製品が市場に投入される予定だ。

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昌進生物が創立した微生物タンパク質のブランド「創生活」

(画像は昌進生物のニュースリリースから)

 

 

聯合飛機(United Aircraft)

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【会社概要】

聯合飛機(United Aircraft)は2023年6月の資金調達額ランキングで第4位に立つ。14年9月設立の中国スタートアップ企業で、無人ヘリコプターやドローンを中心とした無人飛行機を、すべての産業に応用するための研究開発を進めている。同社は23年6月19日にシリーズD+で12億元(約235億円)の資金調達に成功した。

今回の投資には、黒竜江省の科学技術省と財務省が全額出資する国有VC(ベンチャーキャピタル)「科力投資(KELI CAPITAL)」と、その黒竜江省ハルビン市人民政府の承認を受けた国有VC「哈創投(HARBIN VENTURE CAPITALGROUP)」、そして中国龍江森林工業集団が全額出資する子会社「森工投資」などが参加している。聯合飛機は、今回の資金調達を受けて、ハルビン市での大型無人ヘリコプター産業化プロジェクトを推進していく。

【プロダクト】

聯合飛機は、政府やその他のパートナーにUAV(Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機)の機器とトータルソリューションを提供している。同社は20以上の製品モデルを有し、主にドローン地上設備、航空機付属設備、回転翼、そしてそれらの機器に使う複合材料を提供している。

聯合飛機のUAVソリューションは、石油・ガス産業全般の他、物流・輸送、公安機関による治安維持、国境・海防警備、電力点検などのシーンで実用化されている。例えば22年6月には、中国が独自に研究開発して打ち上げた有人スペースロケット「神舟十四号(Shenzhou-14)」の発射の際に、無人航空機による地形の観測サービスを提供したことがある。

聯合飛機は23年4月に、最新の大荷重緊急救助用UAV「TD550」を発表した。「TD550」は高空飛行用に設計されている。マイナス40~55度の環境で運用できるだけでなく、5500メートルの高度で最大積載量120キログラム、燃料満タンの状態で、8~9時間の連続飛行が可能になる。

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聯合飛機の最新製品「TD550」

(画像は聯合飛機のニュースリリースから)

 

注目したいのは、23年6月に深セン市で開催された第7回世界UAV大会において、聯合飛機と中国AOPA(中国航空機所有者および操縦者協会)が共同で、中国初の無人ヘリコプターの国際トレーニング・試験飛行基地の設立を目指すと発表したことだ。両社の連携は今後、無人ヘリコプター業界の資格基準の策定や人材育成の推進にまで及んでいくことが見込まれている。
 
同時に、聯合飛機は「志源実業(CHEE YUEN INDUSTRIAL)」や「格瑞普(GREPOW)」、「宗申動力(ZONGSHEN)」といった無人航空機支援の大手企業と、無人ヘリコプター業界連盟を結んだ。これにより、急激な発展が進む無人航空機市場に対応していく。

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中国初の無人ヘリコプターの国際トレーニング・試験飛行基地の発表式

(画像は聯合飛機のニュースリリースから)

 

 

錦欣康養(JINXIN FUXING ELDERCARE)

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【会社概要】

錦欣康養(JINXIN FUXING ELDERCARE)は、14年7月設立の中国スタートアップ企業で、施設、医療、地域、在宅を統合した総合的な都市型高齢者介護サービス事業を提供する。同社は23年6月20日にシリーズAで8000万ドル(約112億万円)の資金調達に成功した。
 
今回の投資には、中国を拠点とするリサーチ・アドバイザリーサービスを提供するグローバル投資会社「春華資本(Primavera Capital)」と、医療領域の投資企業「奥博資本(OrbiMed)」が参加している。錦欣康養は、今回の資金調達を受けて、同じ産業内の他企業と連携し、診断・治療やサービス、技術革新の分野で、独自の競争優位性の構築を進めていく。

【プロダクト】

中国社会では近年、高齢化が加速している。22年には中国の65歳以上の高齢者数は2億1000万人に達し、総人口の14.6%を占めた。この数字は、28年には19.1%に上昇すると予想されている。また、65歳以上の高齢者の18%以上が、要介護または要支援の状態にあり、高齢者の日常的な介護に対する供給の確保が急務となっている。錦欣康養は、その需要に対応すべく、在宅介護サービス機関、コミュニティーデイケアセンター、医療・看護機関、高齢者介護機関、飲食企業、生活文化サービス機関など、幅広い事業を展開している。
 
また、四川・重慶経済区、長江デルタ経済区および粤港澳大湾区などの地域を包括的にカバー。総病床数は1万床近く、地域の高齢者介護サービス拠点は300カ所以上、年間在宅サービス件数は320万件以上に達している。

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錦欣康養の親会社「錦欣集団」の本社写真

(画像は錦欣康養のニュースリリースから)



注目したいのは、錦欣康養は今後2年以内に上場という目標を達成する見込みで、中国国内で民営の高齢者介護サービスとして初めての上場株となる可能性が大きいとされていることだ。同社は、上場目標を達成するために、今後も「標準化、チェーン化、ブランド化」という核心的な競争優位性を十分に発揮する構え。親会社の強力な医療資源を背景に、そうした資源を統合する能力を駆使した医療統合モデルを推進する。障害者や慢性疾患高齢者などのニーズに対応するコスパの良い医療サービスを引き続き提供していく方針だ。
 
また、同社は23年末までに病床を1万5000床以上、25年には4万床以上、長期的には30万床にまで拡大するという具体的な目標も立てており、中国国内の健康・介護業界のトップ企業になる可能性もある。

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国鈦金属の生産基地の外見

(画像は国鈦金属のニュースリリースから)

 

 

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