2020年3月17日(火)に、「中国双創ナイト」をZoomウェビナーオンラインで開催しました。
「中国双創ナイト」は、中国の双創(創新(イノベーション)、創業(スタートアップ))について、情報を共有し理解を深めることを目的としています。今回も開催中に多くのコメントやご質問等を頂き、充実した内容で議論が繰り広げられました。
今回のテーマは「コロナウイルスの中国エンタメ業界に与える影響」。
中国では新型コロナウイルスの影響で1月後半より外出が制限され、「巣ごもり生活」が長く続いておりエンタメ業界にも大きな影響を与えています。
最初にご登壇いただいたのは、「IP Forwardグループ」総代表・CEOの分部悠介さん。
分部さんは2009年に渡中、権利出願・知財保護・法務・事業進出支援をワンストップでサポートする「IP FORWARD」グループを創設。2016年以降は日中コンテンツビジネス・アニメ制作を主業務とする「JC FORWARD」「ANIMATION FORWARD」を設立、2019年に日中動画制作を主業務とする「株式会社ぬるぬる」CEOに就任しております。
ご登壇では、エンタメコンテンツ分野ごとの統計と今後の展望についてを今回イベントの話題とし、マクロ的な視点より、コロナウイルスの関係で中国社会で広がる影響における中国経済の成長率、物価の上昇、商業・娯楽施設営業の全面停止、コミュニケーションアプリ利用者数の激増など様々な分野の現状を説明いただきました。
次に株式会社ぬるぬるのCCO山下智博さん。
山下さんは中国の各プラットフォームのフォロワーは500万人を超え、 再生回数は12億回にのぼる唯一無二の日本人クリエイターでいらしゃいます。2019年にはビリビリ動画より8名しか選ばれない10周年特別賞を外国人で唯一授与され、日中文化交流の貢献を称えられております。
コロナウイルス期間中での中国オンラインサービスの現状について、教育業界の発展やインフルエンサーの取り組みまで、実例を含めたお話をしていただきました。
また、自ら動画をプロデュース・制作している視点により「中国ネットトレンド大予想」をお話いただき、コロナショックは今後の中国オンラインサービスにどのような影響を与えるのかなどについて深く考えさせられました。結論として、山下さんは中国市場におけるオンラインサービスは「超強かった」というコメントをされていました。
最後に、パネルトーク及びQ&Aセクションにて弊社ジャンシンの代表田中年一と大人気な司会劉一櫻を含め、分部さんと山下さんに「コロナウイルスの中国エンタメ業界に与える影響」についてのディスカッションを行いました。
イベントにて参加者から多くの質問を頂き、登壇者のお二人は丁寧に回答し、有意義な議論をすることができました。