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現地の理解からデジタル化と海外進出を推進し、マーケットにイノベーションを起こす

――ファッション総合ブランド「アダストリア」の中国市場開拓におけるサービスの活用

「Play fashion!」をコーポレートスローガンとして、世界で飛躍するファッションの総合ブランドアダストリアグループ。「マルチブランド」という経営方針を中心に、服飾、雑貨、飲食など様々な業界で店舗を展開する中、一人ひとりの毎日に「もっと楽しい」選択肢を提供し、豊かな生き方に貢献しています。

 

アダストリアの連結子会社である愛徳利亜(上海)商貿有限公司が、ジャンシン(匠新)によるイノベーション関連のコンサルティングサービスを活用し、アパレル業界向けSaaSスタートアップのZHIYI TECHのソリューションを導入しました。この度は、当社オンライン事業部部長の小澤隆行氏とDX戦略部の守谷敦史氏に、広大かつ競争の激しい中国市場で、どのように現地のトレンドをより迅速に把握し、グループ全体のデジタル化を推進するかについてお話を伺いました。

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日本から世界へ進出〜中国事業を積極的に拡大しているファッションの総合ブランド〜

- アダストリアのご紹介をお願いできますでしょうか。

守谷 敦史 氏:

アダストリアは、日本発祥の元々はアパレルを主に展開している会社で、現在は世界各国に約1400店舗程度展開をしているファッションの総合ブランドになっています。中国では、上海を中心に11店舗展開していて、それ以外にも世界各国に出店しています。

「Play fashion!」をコーポレートスローガンとし、「一人ひとりの毎日にもっと楽しい選択肢を」を会社の経営理念としています。会社の経営方針については、複数のブランドを以て、服飾、雑貨、飲食など様々な業界で店舗を展開しております。

現在は日本を中心とし、海外は、上海、香港、台北、ロサンゼルスなどに店舗があるほか、飲食店舗も世界各地で運営しています。中国では、「niko and ...」という主力ブランドを展開しています。

 

- 中国市場における今後の計画について、ご紹介をお願いできますでしょうか。

小澤 隆行 氏:

2019年12月に、上海の淮海路で「niko and...」の旗艦店をオープンしています。その翌年には、アリババ集団のBtoC向けECサイト「天猫(Tモール)」の旗艦店もオープンし、現在は中国で11店舗を展開しています。コロナの影響もありましたが、順調に売り上げを伸ばしています。

今後は北京、深圳、広州のような新たな地域へ出店する予定です。また、アダストリアは、マルチブランド展開をしている会社なので、「niko and...」以外のブランドも考えながら、中国事業を今後拡大していく予定です。

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「グローカル」をキーワードとした、現地の理解を起点とするアダストリアの海外事業を開始

- 中国での業務開拓において、意識されている点があればお話いただけますでしょうか。

小澤 隆行 氏:

アダストリアとして海外事業を進めていく上で、「グローカル」という言葉をキーワードにしています。

これは「グローバル」と「ローカル」を組み合わせた造語です。

その地域のマーケットの消費者の方が、どのような商品をほしいと思っているのかまず理解した上で、どのような価値を提供していくのか考え、アダストリアの海外事業を展開しています。

 

- ジャンシン(匠新)の「イノベーションアドバイザリー」サービスを導入した決め手や理由、また導入後の効果や感想について、教えていただけますでしょうか。

守谷 敦史 氏:

アダストリアでは、私が属しているDX戦略部という部署があり、グループ全体のIT化、デジタル化を推進しています。

その中で、中国のIT業界の動向についても注目しており、ジャンシン(匠新)は、中国のIT業界を含めた新興企業に対して理解が深く、最先端の情報を持っています。

そちらの情報をいただきながら、色々なアドバイスもいただけるので、サービスを提供いただくという形になりました。

 

- ジャンシン(匠新) 田中 年一 氏:

ジャンシン(匠新)がADASTRIAに「イノベーションアドバイザリー」サービスを提供する中で、ADASTRIAはファッショントレンドをより正確に把握するために、複数のソースから情報を収集するというニーズがあることが分かりました。

一方で、ZHIYI TECHがアパレル業界に深い知見と適切なソリューションを持ち、業界に関連する多くのデータを蓄積していることを知りました。

ジャンシン(匠新)がZHIYI TECHをADASTRIAに紹介した後に、両社は提携の詳細についての話し合いを継続し、2022年末に提携を実現しました。

 

中国企業とともにテクノロジーを活かしながら、マーケットにイノベーションを起こす

- ZHIYI TECHのソリューションを導入した後の感想あるいは効果などについて、お話いただけますでしょうか。

小澤 隆行 氏:

先ほどもお話しさせていただいたように、アダストリアは海外進出する際に、現地市場の理解を重視しています。

中国はとても膨大な国でマーケットも大きいし、色々な客層や競合企業がいる中で、中国マーケットを理解するところにおいては、ZHIYI TECHのテクノロジーは大きな助けになっています。

まずはしっかりお客様を知るというところにおいて、活用させていただいております。

 

- ZHIYI TECHのような中国企業とのコラボを通じての感想について、お話いただけますでしょうか。

守谷 敦史 氏:

この数ヶ月にZHIYI TECHとのコラボレーションも含め、ジャンシン(匠新)からご紹介をいただいて、色々な中国の新興企業ともお会いすることできました。

中国は人口が多いだけでなくて、人材も非常に豊富な国だなと心に深く感じています。

また、創業者の方々も各自の理想と理念をしっかり持って、それを実現するために、テクノロジーを使って色々な問題を解決する姿勢をものすごく感じています。

さらに、それを実際に実行する技術力も備えている会社が多くあり、そのような会社が投資を集めて、実際にビジネスとして動き出している場面を何度も目にすることができました。

これはダイナミックに変わっている中国のマーケットを肌で感じています。

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- 今後中国企業やあるいは中国のプラットフォーム、中国のリソースとのコラボにおける期待などについて、お聞かせいただけますでしょうか。

守谷 敦史 氏:

このような会社と我々の会社も非常にありがたいことに、一緒に協業させていただく機会がこれからも増えていくと思います。今もいくつかの会社と話をさせていただいている中で、既存の我々のようなファッションの会社とテクノロジーが融合した時に、テクノロジー自体も活用されて本当の意味を持ってくると思います。

テクノロジーを活かす側として、我々の会社も多くの新しい会社と取り組みをしていて、マーケットにイノベーションを起こせるような新しい開発をしていきたいと思います。

その中でも、AIやメタバースであったり、様々なプランを我々の方でも考えています。そこは順次、消費者の皆様にもご紹介できる時が来ると考えています。

 

- ジャンシン(匠新) 田中 年一 氏:

ありがとうございました。

この度、ADASTRIAのお二方から、素晴らしいお話を聞かせていただくことで、2社の優れた企業についてより深く知ると同時に、より多くの日中企業間提携の可能性を見出す機会を与えていただきました。

今後、ジャンシン(匠新)は、日本企業のニーズを深く理解した上で、より多くの中国イノベーション企業を開拓し、日中イノベーションエコシステムの構築を促進していきます。