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イシン社が運営する世界のスタートアップ情報やエコシステムの動向を発信するメディア「TECHBLITZ」にて、ジャンシン(匠新)が執筆する中国企業の最新動向をまとめた「中国テックジャイアント動向」の最新記事をご紹介致します。
センスタイム ローコードで最新AIが導入できるツールを開発
商湯集団(センスタイム)は上海で開幕した「2025グローバル開発者大会(GDC)」で、ローコードでAIアプリケーションを開発できるオープンソースフレームワーク「LazyLLM」を解説した。わずか10行程度のコードでマルチエージェント(Multi-Agent)AIアプリケーションを構築できるツールで、開発者の負担を大幅に軽減し、迅速かつ効率的なAIの導入を可能にする機能が、開発者の関心を集めた。

Lazy(レイジー)は英語の意味通りで「怠け者」の意味。LazyLLMは、高度なスキルや複雑な操作をすることなく、ユーザーが怠け者であっても問題を簡単に解決することを支援する(画像はセンスタイムのニュースリリースから)
細部の指示より対話を重視 人間がAIを創造的に活かす方法とは?
騰訊控股(テンセント)傘下の社会科学研究機関「騰訊研究院(Tencent Research Institute)」と「SSV(持続可能社会価値事業部)」は2025年1月、イノベーションの紹介イベント「T-WEEK」を開催した。同イベントでは、講演の1つとして、テンセントのデザイン専門家Enya氏と作家の李継剛(リー・ジーガン)氏をゲストに「人がどうAIを活用するか」を議論。本記事では、ここでの議論から、AIに人間らしい振る舞いをさせる方法を探る。

T-WEEKでの議論の様子、左からテンセントのデザイン専門家Enya(陳妍、チン・イェン)氏、司会の劉学文(リュウ・シュエウェン)氏、作家の李継剛(リー・ジーガン)氏(画像はテンセントのニュースリリースから)
テンセント デジタル地図の機能追加で屋外労働者を支援
騰訊控股(テンセント)傘下の地図サービス「騰訊地図(QQマップ)」は、屋外労働者を支援する新機能「愛心驛站」(直訳で、愛の休憩所)を発表した。限られた時間と場所で休憩を取ることが多い中国の屋外労働者に対し、全国18万カ所以上の休憩所情報を提供。移動の多い屋外労働者にとって、簡単な操作で最寄りの休憩所を検索できる機能は、快適な休憩環境の確保に貢献している。

騰訊地図(QQマップ)上で新機能「愛心驛站」(直訳で、愛の休憩所)を使う様子(画像は匠新から)
アリババ、機能を強化した万能AIアシスタント『誇克』を普及へ
アリババ集団は、AIアプリケーション「誇克(Quark)」のアップグレードを発表した。従来は基礎的な情報検索機能といくつかの分散した外部の付属機能から構成されていた。新たな誇克は、1つのプラットフォームで複数のタスクを一貫して行うことができるAIアシスタントに全面的にアップグレードされた。今後、2億人のユーザーに新たなAI体験を提供していく予定だ。

新しくアップグレードされた誇克の操作画面の様子(画像はアリババのニュースリリースから)
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