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イシン社が運営する世界のスタートアップ情報やエコシステムの動向を発信するメディア「TECHBLITZ」にて、ジャンシン(匠新)が執筆する中国企業の最新動向をまとめた「中国テックジャイアント動向」の最新記事をご紹介致します。
中国バイドゥ、テスラに追従 最新深層学習手法『OCC』を搭載
百度(バイドゥ)と浙江吉利控股集団(ジーリー)の合弁自動車ブランド「極越汽車(ジーユェ)」は、同ブランド第1弾の車種「極越01」に対し、最新の深層学習(ディープラーニング)手法の一つ「OCC(Occupancy Network)」を搭載すると発表した。これにより、ジーユェは、中国国内で初めてOCCを量産乗用車に搭載することに成功した新興ブランドとなった。
「極越汽車(ジーユェ)」の第1弾の車種「極越01」(画像はジーユェのニュースリリースから)
バイドゥ、AIでランタンに知能を付与 中国の観光産業を激変へ
百度(バイドゥ)のクラウドサービス「百度智能雲(バイドゥAIクラウド)」は、中国の伝統的な民俗を自社の大規模AIモデルを通じて画期的なものに再表現する取り組みを実施している。その民俗行事の一つである元宵節に当たる2024年2月24日、四川省自貢市にて開催された第30回自貢国際恐竜灯会において、観客と会話のできるランタンが披露された。このランタンの設計・開発に技術を提供しているのがバイドゥだ。
百度智能雲(バイドゥAIクラウド)が第30回自貢国際恐竜灯会にて披露した全国で初めてのAIスマートランタン「年獣賀歳」(画像はバイドゥのニュースリリースから)
アリババ 世界4000人以上のデジタル人材にノウハウを提供
アリババ集団は2017年にグローバルデジタル人材トレーニングプログラム「Alibaba GlobalInitiatives(AGI)」を始動して以来、中国で展開されているデジタル経済のビジネスモデルとその実践を世界中で共有し続け、世界各地におけるデジタル経済の発展を促進してきた。このプログラムは23年末までに、世界70以上の国や地域からやってきた、累計4000人以上の公共政策立案関係者およびスタートアップ企業のデジタル人材にノウハウを提供している。
グローバルデジタル人材トレーニングプログラム「Alibaba GlobalInitiatives(AGI)」のオフラインコースとプログラム参加者の様子(画像はアリババのニュースリリースから)
アリクラウド、史上最大規模の値下げを実施 背景にある課題とは
アリババ集団のクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」は、同社の歴史上最大規模となる値下げを発表した。顧客の使用頻度が最も高い中核製品である100種類以上(製品規格ベースでは500以上)を対象とする。その平均価格下落幅は20%、最大価格下落幅は55%。その目的は、中国におけるパブリッククラウド(不特定多数の人がオープンな環境で利用する)の普及を促すことだ。
アリクラウド高級副総裁兼パブリッククラウド事業部総裁である劉偉光(リュウ・ウェイグァン)氏が、アリクラウドが提供するクラウドサービスについて史上最大規模の値下げを発表する様子(画像は浙江省政府系夕刊紙「銭江晩報」のニュースリリースから)
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