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毎週お届け 注目中国スタートアップ企業|2022年10月号

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博清科技(BOTSING TECH)は、2017年1月に設立された中国スタートアップ企業で、大型金属製品を主な対象とした溶接クローリングロボットの研究開発を行っている。同社は、22年9月22日にステージA+で数千万元の資金調達に成功している。

【プロダクト】

同社の溶接ロボットは溶接部分を識別し、直線のみならず曲がった溶接経路でも溶接を実行できる。壁に吸着する仕組みで垂直な壁に張りついて登ることができる。従来の人の手による溶接効率を3~5倍向上させることができる。製品には、無軌道誘導型全シーンクローリング溶接ロボットや、溶接間隙の自律識別、溶接間隙の曲げ加工などの機能を持つ平面型自律移動溶接ロボットなどがある。主に石油・ガス化学工業、造船、原子力、水力発電、新エネルギーなどの分野で使用されている。

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2022年4月12日に開催された溶接技能向上講習会における博清科技の溶接ロボットの様子

(画像は博清科技のニュースリリースから)

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溶接ロボットが空中で作業を行っている様子

(画像は博清科技のニュースリリースから)

 

 

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磅策(Puncture Robotic)は、2019年4月に設立された中国スタートアップ企業で、医療用穿刺ロボットの研究開発を手掛ける。同社は、22年9月28日にステージAで数千万元の資金調達に成功している。

【プロダクト】

同社は穿刺介入医療ロボット製品シリーズの研究開発と設計に注力。従来の医療穿刺技術の応用におけるその穿刺精度の低さや各種合併症の度重なる発生、そして施術時の放射線環境がもたらす医師の職業病などの問題の解決を目指す。主要製品である中国国内初の植毛ロボットは、施術時間を大幅に減少できるのに加えて、植毛施術の効果を向上させ、医師の施術効率と施術の標準化を可能にしている。主に、美容医療や腫瘍施術などの応用領域における診療プロセスをカバー。

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磅策の各種手術ロボット製品のイメージ

(画像は磅策のニュースリリースから)

 

 

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慧夜科技(Phantom AI)は、2019年5月に設立された中国スタートアップ企業で、バーチャルヒューマンを代表とするバーチャルコンテンツのAIGC(AI生成コンテンツ)技術サービスを提供する。同社は、22年10月10日にステージPre-Aで数千万元の資金調達に成功している。

【プロダクト】

慧夜科技は、自社開発のAIGCモデルを、バーチャルIPに応用することで、簡単な動作から複雑な運動までをモーションキャプチャーなしで操作することができる。例えば、システム上に音楽を入力するだけで、そのバーチャルIPは、その旋律に合わせて、自動で踊ることが可能。「AI being as a Service」という概念を掲げ、ローカル私有化型とクラウドネイティブ型のバーチャルヒューマン生成サービスを提供している。同時に、バーチャルヒューマンDJやバーチャルフィットネスコーチなどの自社のバーチャルヒューマンIPも創出。

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慧夜科技が自社で創出している一連のバーチャルヒューマンIP

(画像は慧夜科技のニュースリリースから)

 

 

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【会社概要】

電享科技(PowerShare)は、2015年7月に設立された中国スタートアップ企業で、主に自動車充電をはじめとしたエネルギー制御管理と電池AI技術を使用した電力システムを提供する。同社は、22年10月20日にステージA+で資金調達(調達額は非公開)に成功している。注目したいのは、ルノー·日産自動車·三菱自動車の戦略的ベンチャーキャピタルファンド「アライアンス·ベンチャーズ」が投資家として今回の資金調達に参加していることだ。

【プロダクト】

AI技術を応用したスマートバッテリーソリューションを手掛ける。コア技術であるBatteryAIはバッテリーの健康度(SOH)の評価および予測状態からバッテリー寿命の延長アルゴリズムの生成、バッテリーの故障予測が可能。またBatteryAIを基盤として実現するEnergyAIは、従来のエネルギーシステムをインターネットに繋げ、ビッグデータ分析とAIを通じて、スマートなエネルギー活用の最適化をサポートする。蓄電装置、太陽光発電、マイクログリッド、EV充電ステーションを結合させた分布式エネルギー貯蓄バーチャル発電所プラットフォーム(VPP Cloud)の構築を進めている。

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電享科技の分布式エネルギー貯蓄バーチャル発電所プラットフォーム(VPP Cloud)のイメージ図

(画像は電享科技のニュースリリースから)