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毎週お届け 注目中国スタートアップ企業|2022年4月号

ジャンシン(匠新)は自社メルマガ「中国イノベーション通信」にて下記の注目中国スタートアップ企業を含めた、中国イノベーションに関する最新ニュース、コラム、イベントなどの情報を毎週配信しております。メルマガの無料購読にご興味のある方は下記からお申し込みくださいませ。

 

 

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文遠知行(WeRide)

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文遠知行(WeRide)は2017年4月に設立された中国スタートアップ企業で、「レベル4」(特定条件下での完全自動運転が可能)自動運転ソリューションを開発している。同社は2022年3月24日にシリーズDで4億米ドル(約492億円)の資金調達に成功した。

【プロダクト】

自動車自動運転システムの研究開発に注力。「LiDAR」という光センサー技術を駆使したマルチセンサー融合や高精度地図、そしてディープラーニングによる動力感知などの技術を独自に開発。スマートセンサーにより周囲の物体を感知し、レーダーと画像認識技術の融合により、走行ルート上における物体との衝突を回避することで、自動運転の安全性を確保。

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スマートモビリティ自動運転バス「文遠小巴」

 

 

太若科技(nreal)

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太若科技(nreal)は2017年1月に設立された中国スタートアップ企業で、拡張現実(AR)や複合現実(MR)のスマートハードウエアを開発している。同社は2022年3月30日にシリーズC+で6000万米ドル(約74億4000万円)の資金調達に成功した。

【プロダクト】

消費者向けのMRスマートグラスの開発に特化したAR&MRデバイスを開発。光学ディスプレーや空間位置・場面認識などの視覚関連技術を得意とする。その優れたディスプレー技術と製品デザイン、そしてモバイルコンテンツとの連携が容易な点が広く認められ、世界で10社以上の著名企業と提携し、6カ国でその製品を販売している。2022年2月14日には、日本の通信キャリア大手のNTTドコモおよびKDDIとの連携のもと、日本で同社の製品の1つである「nreal air」の販売を開始している。

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2022年2月14日から日本で「nreal air」の販売を開始。同製品は、ブルーライト削減やストロボ抑制のための設計がされており、独の認証機関「テュフ・ラインランド」の認証も取得済。

 

 

魔琺科技(Xmov)

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魔琺科技(Xmov)は2017年10月に設立された中国スタートアップ企業で、主にメタバース関連のインフラ開発を手掛ける。同社は2022年4月6日にシリーズCで1億1000万ドル(約137億5000万円)の資金調達に成功した。

【プロダクト】

コンピュータービジョンおよびコンピューターグラフィックス(CG)をAIと掛け合わせることで、よりリアルなバーチャルコンテンツの作成をサポート。当社はコンピュータービジョン技術を通じて、人体の動きおよび表情を認識し、CG化することで、人の動きをアニメーションにリアルに反映できる。さらに、音声や動きに応じた視覚効果を加えることで、より豊かな表現も可能。また、物体識別するAIエンジンプラットフォームも構築しており、企業向けに技術提供もしている。

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バーチャルヒューマンの制作・育成・運用をワンストップで行える

AIバーチャルヒューマン能力プラットフォームを実現

 

 

知衣科技(ZHIYI TECH)

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【会社概要】

知衣科技(ZHIYI TECH)は2018年1月に設立された中国スタートアップ企業で、AI技術を活用したアパレルサプライチェーン関連ソリューションを提供する。同社は2022年4月6日にシリーズCで1億ドル(約125億4000万円)の資金調達に成功した。

【プロダクト】

ビッグデータ+AIアルゴリズムをコア技術とするファッションテック企業。服装のデザイン選別段階を切口として、衣装設計領域のスマートSaaS「知衣」を開発。服装関連企業やそのデザイナーに流行トレンドの予測や設計、データ分析のソリューションを提供し、デザインにスマート推薦などの機能を付与。またSaaS経由で産業チェーンの川下を開拓し、デザイン+柔軟化生産をポイントとするサプライチェーンサービスを提供。ECウェブサイトやSNSとブランドコレクションのデータに対してリアルタイムで分析および統計を実行することで、服装関連企業の商品企画のデータ化やデザインの自動生成などの実現を支援し、開発効率と設計品質を大幅に向上。

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自社研究開発の服装画像に対する識別アルゴリズム。

10数種類の異なるデザインと1000個超の設計要素・特徴を識別可能。

 

 

美克生能源(MS ENERGY)

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【会社概要】

美克生能源(MS ENERGY)は2018年1月に設立された中国スタートアップ企業で、主に電池の全ライフサイクルスマート化管理サービスを提供する。同社は2022年4月11日にシリーズB+で数億ドルの資金調達に成功した。

【プロダクト】

主にリチウム電池を対象とした電池の長期的管理を目的とするハードウエア・ソフトウエアの技術研究・開発を行う。同社はビッグデータとAIを中心としたリチウム電池のライフサイクル全体の測定や診断、分析技術に関連する開発と応用を通じて、電池の長寿命化と安全性の効率的な管理の実現を目指す。主要製品は、新型の電力系統を対象としたデジタルツインプラットフォーム「緑電来操作システム」で、多くの電力応用シーンに対応できる。申請特許数は累計64件、チームはシリコンバレー出身のデータ分析チームとファーウェイのハードウエアチームから構成されている。

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新型の電力系統を対象としたデジタルツインプラットフォーム「緑電来操作システム」

 

 

毫末智行(HAOMO.AI)

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【会社概要】

毫末智行(HAOMO.AI)は2019年11月に設立された中国スタートアップ企業で、自動運転技術の研究開発を行っている。同社は2022年4月11日にシリーズA+で数億元の資金調達に成功した。

【プロダクト】

自動運転に特化した人工知能(AI)技術の開発を手掛ける。事故ゼロ、渋滞ゼロ、移動の自由、そして効率的な物流を目標に、社会全体の移動と物流のあり方を改革し、総合的にアップグレードするための支援を行う。自動運転システムはユーザーの運転の特徴を学習し、ユーザーの個性に合わせた自動運転モードを提供できる。乗用車向けの高度な自動運転ソリューションと企業車両向けの無人搬送車の生産・販売・実証実験・プロモーションに注力しており、乗用車向けと物流・配膳車向けの2つの製品ラインを稼働させている。

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毫末智行の自動運転技術を搭載した車両が中国海南市で

300km近くの距離の走行を要する無人運転テストを実施

 

 

宇樹科技(Unitree Robotics) 

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【会社概要】

宇樹科技(Unitree Robotics)は2016年8月に設立された中国スタートアップ企業で、4足歩行ロボットおよびその動力システム部品の研究開発を行う。同社は2022年4月20日にシリーズBで数億元の資金調達に成功した。 

【プロダクト】

消費者向けおよび産業向けの高性能4足歩行ロボットの開発から生産、販売を手掛ける。4足歩行ロボットでは中国国内でリードし、開発するロボットは人のパートナーとしてのポジションを目指しており、産業向けロボットからコンシューマー向けの両方の市場を狙う。グローバルで最も高いパフォーマンスを出している米ボストンダイナミクス社の四足歩行ロボット「Spot」と比較し、10分の1の低コストで比較的高い運動能力を持つロボットを提供している。日本国内でも、一部導入の試みが始まっている。

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2022年2月に開催された北京冬季五輪の開会式にて、

浙江省杭州市から祝福の舞を届ける宇樹科技の4足歩行ロボットの1つ「Go1」

 

 

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【会社概要】

寓科未来(Century Education)は2012年8月に設立された中国スタートアップ企業で、主に青少年の起業家教育やSTEAM(Science、Technology、Engineering、Arts、Mathematics)の学際教育を目的としたスマート教育ソリューションを提供。同社は2022年4月22日にシリーズD+で数千万元の資金調達に成功した。

【プロダクト】

スマート教育を主な領域として、AIとビッグデータ技術を駆使し、スマートハードウェア・ソフトウェア製品を組み合わせたソリューションを提供。同社の青少年スマート教育ブランド「寓楽湾」は、青少年の起業やAI、そしてSTEAM学際教育の分野で数千のコースと数百の出版教材を開発し、全国7600以上の小中学校に科学イノベーション教育ソリューションを提供している。2020年には、中国新経済企業トップ500のタイトルを受賞。現在、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)国際工学教育センターの未来技術教育拠点となっている。

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中国河北省邢台市の威県第二中学にて寓科未来が設計したAI実験室では、

生徒向けのAI体験授業や演習授業が行われる。