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イシン社が運営する世界のスタートアップ情報やエコシステムの動向を発信するメディア「TECHBLITZ」にて、ジャンシン(匠新)が執筆する中国企業の最新動向をまとめた「中国テックジャイアント動向」の最新記事をご紹介致します。
センスタイム 2つのAIツールでユーザーの生産力向上を促進
中国の画像認識大手である商湯集団は、中国の開発者コミュニティー「稀土掘金」が主催する総合型技術カンファレンス「稀土開発者大会2024」にて、AIコーディングアシスタントに関する白書を発表した。この白書で紹介しているのが、同社のスマート・プログラミング・アシスタント「代碼小浣熊」だ。今回は、スマート・オフィス・アシスタント「辦公小浣熊」も併せて取り上げる。
商湯集団(センスタイム)が「稀土開発者大会2024」で発表したAI(人工知能)
コーディングアシスタントに関する白書「採用AI編程助手、発展新質生産力
(直訳で、AIプログラミングアシスタントの採用による新たな質の生産力の発展)」
(画像はセンスタイムのニュースリリースから)
アリババ AIモデル開発プラットフォームとクラウドの普及を促進
中国EC最大手であるアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲」は、中国上海市で開催された世界人工知能大会で自社の最新動向を公開した。AIモデル開発プラットフォーム「百煉」のユーザー数が20万人を突破したことと、同社のクラウドコンピューター「無影」のAIアシスタント「暁穎」を発表。無影に関しては、無影AIクラウド教室を通じた教育事業も注目だ。
中国EC(電子商取引)最大手であるアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」が2024年7月4~7日の間に中国上海市で開催された世界人工知能大会(WAIC)にて、同社のAIやクラウド関連の進展を発表する様子(画像はアリババのニュースリリースから)
テンセント、AIで甲骨文字解読 中国古代文化研究の発展を後押し
中国ネットサービス大手の騰訊控股は、甲骨文のデジタル研究プラットフォームであるデジタル甲骨共創センターのメンバーとして、甲骨文に関する世界最大のマルチ・モーダル・データセットのオープンソース化を発表した。このデータセットは1万枚の甲骨の拓本や模写、甲骨文字の対応位置などを含む。これにより、研究者による甲骨文のスマートアルゴリズム開発を可能にすることで、甲骨文研究のデジタル化とスマート化を加速していく。
騰訊控股(テンセント)が2024年7月5日、甲骨文のデジタル研究プラットフォームであるデジタル甲骨共創センターのメンバーとして甲骨文に関するマルチ・モーダル(コンピュータービジョンなどの技術を利用して獲得した複数の情報を同時に処理すること)・データセットのオープンソース化を発表する様子
(画像はテンセントのニュースリリースから)
バイドゥ AIによる医療イノベーションで医療の“限界”に挑戦
中国インターネット検索最大手の百度傘下でヘルスケア事業を運営する百度大健康事業群組は、北京で医療業界向けカンファレンス「百度健康産業生態大会」を開催し、AI技術を活用した医療システムの進展を発表した。同社の健康管理プラットフォーム「百度健康」は、AIを活用した医療サービスを通じて医療の質と効率を向上させ、患者の利便性を増大させている。
2024年7月19日、北京で開催された医療業界向けカンファレンス「百度健康産業生態大会」の様子
(画像はバイドゥのニュースリリースから)
アリババ、パリ五輪の放送を大変革 中継・配信を衛星からクラウドへ
中国EC最大手のアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲」と国際映像を制作するオリンピック放送機構は、パリ2024オリンピック・パラリンピック向けのクラウドサービス「OBSクラウド3.0」を発表した。AIとクラウド技術の組み合わせにより、OBSクラウド3.0はOBSとメディア権利保有者の作業をより簡易化かつ効率化。パリ2024オリンピック・パラリンピックにおいて重要な役割を担う基盤インフラとして活躍した。
阿里雲(アリクラウド)のスタッフがパリ2024オリンピックの中継業務を行う様子
画像はアリババのニュースリリースから)
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