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中国双創ナイト「コロナウイルスxデジタル社会」

2020年6月24日(水)に中国双創ナイトをZoomによるオンラインでのウェビナー形式で開催しました。第18回目となる今回は「和之夢」のドキュメンタリー監督である竹内亮氏と弊社アソシエイトディレクター厳開とで、「コロナウイルスxデジタル社会」をテーマとして中国コロナウイルスの現状およびその裏のテクノロジーについて討論しました。

またイベントの始めには上海で子供向けのサッカー教室を展開する「スポルバ」共同経営者の千葉康博氏をゲストとしてお招きし、コロナウイルスがスポルバの事業に与えた影響やそれに対する対策など、コロナウイルスが中国のスポーツビジネスに与えた影響を具体的にお話して頂きました。

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スポルバ千葉氏およびスポルバのユニフォームを着て司会を務めた弊社の劉

中国コロナウイルスおよび武漢の現状

最初の登壇者は、南京で「和之夢」として起業したドキュメントディレクターの竹内亮氏。

竹内亮氏プロフィール

2005年にディレクターとしてデビューし、NHKの「長江 天と地の大紀行」や「世界遺産」、テレビ東京の「未来世紀ジパング」などで中国関連のドキュメンタリーを制作。2013年、中国人の妻と共に南京市へ移住し、番組制作会社「ワノユメ」を設立。 2015年より中国の各動画サイトで日中文化を紹介するドキュメンタリー紀行番組「我住在这里的理由(私がここに住む理由)」の放送を開始し、4年で再生回数6億回を突破。中国最大のSNS・ウェイボーで2017年より3年連続で「影響力のある十大旅行番組」に選出。 2020年制作「感染者ゼロの街」がウェイボー動画ランキングで全国一位を獲得。16カ国語に翻訳され、日本を始め世界中でヒットし、数千万回の再生回数を記録。100を超える日中主要メディアから取材を受け、同作品は南京の档案館に永久保存された。 竹内亮のウェイボーフォロワー数は現在200万人超。 番組を通して日本人と中国人の「庶民の生活」を描き、「面白いリアルな日本・中国」を日中の若い人に伝えていきたいという主旨。今年6月に南京市政府より南京市に貢献した外国人に送る最高の賞「金陵友谊奖」を受賞。

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今回の登壇では、竹内氏よりコロナウイルス発生の初期段階から現状の回復状況まで現地で撮影した動画も交えながら解説を頂きました。今回コロナウイルス爆発をきっかけとして、竹内氏は日本人の視点から南京市におけるコロナウイルスの実態をありのままに伝える「感染者ゼロの街」を制作して放送しました。

中国人が中国の状況を紹介すると宣伝的に見えてしまうかもしれませんが、日本人の竹内氏が外国人の視点から中国を紹介したことによってより客観的な視点となることから受け入れられやすくなったという点を話して頂きました。

また武漢で募金活動をした「お辞儀少女」という少女にもインタビューし、中国のメデイアでも爆発的に広まって日中両国の距離がコロナウイルスによって更に縮まったという一面もありました。

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また竹内氏はこの6月にコロナウイルスの爆発が始まった場所と言われる武漢に自ら赴き、自身の微博で募集した10名の一般市民に取材をして今の武漢現地のありのままの姿を映像で記録しました。 

本イベントにおいては武漢のコロナウイルスの情況は完全に回復したということ、一方で飲食店など含めて経済情況についてはまだまだ回復には時間がかかるといったようなことを、撮影した写真や動画を交えながら紹介頂きました。

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6月26日にリリース予定の「好久不見武漢」の予告編を紹介頂き、双創ナイト当日もまだ最終調整段階とのことで、イベント終了後にも引き続き最終の詰めをする作業があるとのことでした。お忙しい中でのご登壇、誠にありがとうございました!

以下、動画の関連リンクとなります。

Wechatリンク https://mp.weixin.qq.com/s/qFBskLxZAbWHk69NuIEzJg

Youtubeリンク https://www.youtube.com/watch?v=N4ABOJ1y5iM

中国デジタル社会​

続いてジャンシン(匠新)のアソシエイトディレクター厳開より、主にCOVID-19の初期段階→対策段階→長期防疫段階3つの段階よりコロナウイルス期間中で使われていたテクノロジーを紹介させて頂きました。

2020年の中国春節に遡ると、コロナウイルスが爆発した期間に

「医療リソースの不足​病院へ行くことでの感染リスク」

「春節時の大量の人口移動​追跡および隔離管理の困難性」

「職場や学校に行くことができず​家での仕事および教育」​

「社会の動きを元に戻した際の​第二波感染の発生リスク」

といったような課題がありました。

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その対策として、オンライン問診・診断の利用​遠距離医療サービスの導入​、スマートシティの基盤を利用して短期間で防疫総合システムを構築​、オンラインオフィスやオンライン教育、モバイルサービスの活用​、社会で共通利用可能な「健康コード」を構築/管理を一元化​して課題に直面していていました。

1人1コードにより効率的な方法で感染リスクを管理でき、更に健康コードの全国標準化により長期的なコロナウイルス防疫管理を実現​しました。

ケーススタディとしてはつい最近北京でコロナウイルスの新規感染者が出た際、それに対する防疫対策及びデジタル手段により、短期間で関連者の確定や隔離、状況のコントロールを素早く実現しました。

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消費を回復させるためのデジタル活用​

また政府は企業と連携しながら、デジタルの活用によりオンラインからオフライン消費へ誘導する施策も実施しました。上海で5月5日に開催された「5・5買い物祭り」では、デジタルクーポンの発行によりオフライン消費を刺激しました。

さらに有名人によるライブコマースも多く行われ、1回のライブコマースでの視聴者が1000万人を超えて売上も数億元を超えるようなケースも出ました。

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デジタル社会を加速するための新インフラ政策

最後に中国で今後実施されていく「新インフラ政策」についても紹介しました。

2018年12月19日に中国政府は初めて「新インフラ建設(新基建)」 という概念を発表しました。その後、2020年3月4日に中国の中央政治局常委会で再度「新インフラ」を強調、7つの領域を明確にして各省ごとに予算が発表されました。

新インフラに対して投資予算総額50兆元(約750兆円)近くとなる政策が打ち出され、「5G」「超高電圧(UHV:Ultra High Voltage) 」「都市間新幹線と都市内交通」「新エネルギー車充電ステーション」「ビッグデータセンター」「AI」「工業インターネット」の7つの領域を中心に今後計画的に新インフラ建設を発展させて行きます。

50兆元のうち7.5兆元(約112.5兆円)超の予算は2020年内に実施される予定であり、また新インフラに直接投資される金額は1.4兆元(約21兆円)超とされています。

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最後に、新インフラ政策に関連して「新エネルギー」「工業ロボット」「半導体関連」といった領域は日系企業の優位性がある領域であり、日系企業にも新たなビジネスチャンスとなり得ることについても触れました。

中国は今後間違いなくますます半導体の領域に注力し、半導体領域で優位性のある日系企業にとってもビジネスチャンスとあります。

コロナウイルス期間中におけるデジタル対策、消費を促進するデジタル手段、新インフラの発表の動きを見ると、中国は今後ますますデジタル社会およびデジタル経済の方向へ加速しながら進んで行くことになるでしょう。

今後の双創ナイトを筆頭とするイベントに関しては、オンライン開催であるがゆえに、気軽に参加することが可能です。「このブログ記事を読んで、双創ナイトに興味が出た」という方はぜひ次回ご参加ください。

日時などの詳細情報は弊社HPやFacebookにて告知するほか、匠新が配信している「中国イノベーション通信」でもお知らせいたします。

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