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毎週お届け 注目中国スタートアップ企業|2022年7月号

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凌迪数字科技(Style3D)

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凌迪数字科技(Style3D)は2015年10月に設立された中国スタートアップ企業で、アパレル関連に企業3DデザインSaaS(Software as a Service)ツールを提供。同社は2022年6月21日にステージPre-Bで1億ドル(約136億円)の資金調達に成功した。

【プロダクト】

3Dデジタル化によるファッション業界の再構築と供給側改革の推進のためのソフトウェア群を開発。主要製品には、デジタルモデリング·デザインソフトウェア「Style3D Studio」、デジタル繊維加工ソフトウェア「Style3D Fabric」、研究開発全工程コラボレーションプラットフォーム「Style3D Cloud」がある。コア技術には、高性能シーンモデリング&制作エンジンや本物に近い服飾繊維デジタル化処理&物理モデル、GPUやCPU物理シミュレーション、そして服飾繊維3Dレンダリング技術を有する。関連特許やソフトウェア著作権を50以上取得しているほか、デジタルファッションやデジタルモデルに関する中国国内の標準化規格策定にも参画。杭州、上海、厦門、広州、香港の5つの国内拠点とニューヨーク、コペンハーゲン、アムステルダムの3つの国外拠点を構えている。

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凌迪数字科技(Style3D)の3Dフレキシブルシミュレーションソフトウェア

「Style3D Studio」のインターフェイス(画像はStyle3Dのニュースリリースより) 

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「Style3D Studio」上で制作された童話の世界をモチーフとしたデジタルファッション

(画像はStyle3Dのニュースリリースより) 

 

 

伏羲九針(FUXI Robot)

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伏羲九針(FUXI Robot)は、2020年8月に設立された中国スタートアップ企業で、体の外から針を刺す穿刺(せんし)による臨床点滴ロボットの研究開発とそのソリューションの提供を手掛けている。同社は22年6月27日にシリーズPre-Aで3000万元(6億円)の資金調達に成功した。

【プロダクト】

スマート穿刺医療ロボットとそのシステムソリューションを提供。主要製品は、2022年6月26日に発表されたばかりの世界初の臨床点滴医療ロボットで、「赤外線識別+超音波ガイド+動力センサー」穿刺技術を応用し、従来から存在する穿刺における課題の克服に挑もうとしている。本製品は、血管組織の数学的記述や穿刺経路のナビゲーション、穿刺動作の制御、そして正確かつ安全な穿刺操作などの分野で国家特許を取得。当社は、50以上の技術特許やソフトウェア著作権のみならず、数万セットの臨床データを形成している。

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伏羲九針(FUXI Robot)が開発に成功したスマート穿刺医療ロボット

(画像はFUXI Robotのニュースリリースより)

 

 

仙途智能(Autowise.AI)

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仙途智能(Autowise.AI)は、2017年7月に設立された中国スタートアップ企業で、無人自動運転技術の研究開発を行っている。同社は22年7月11日にシリーズB+で2億元(約40億円)の資金調達に成功した。

【プロダクト】

無人自動運転技術の開発企業で、主に都市の環境衛生分野における同技術の商業実装に力を入れている。道路状況に基づいたレーダーシステムやクローズドループ式道路自立走行システム、そしてセキュリティシステムを独自に開発。車線逸脱警告から、前方衝突警告、歩行者検出、距離監視、死角監視、そして疲労警告まで、多様な機能で運転手を支援。同社は、ドイツ、スイス、米国など欧米地域をはじめとして、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランド、そして中東でも複数のプロジェクトを進めている。都市衛生環境を主要な応用シーンとすることで、最前線で働く衛生管理者を危険かつ厳しい労働環境から解放することに焦点を当てている。

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仙途智能(Autowise.AI)が組んだロボタクシー車両群

(画像はAutowise.AIのニュースリリースより)

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仙途智能(Autowise.AI)の自動運転車両が混雑した道路上で安全走行をする様子

(画像はAutowise.AIのニュースリリースより)

 

 

漢賛迪(BioHandler)

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【会社概要】

漢賛迪(BioHandler)は、2020年7月に設立された中国スタートアップ企業で、医療診断スマート自動化設備とそのシステムを提供している。同社は22年7月16日にエンジェルで1億元近く(約20億円)の資金調達に成功した。

【プロダクト】

生命科学と医療診断用のスマート自動化機器とそのシステムソリューションの開発から製造、販売、そしてサービスを提供。同社のスマート自動化統合能力は、自動質量分析処理システムやNGS(次世代シーケンシング)データベース高構築一体型機器、自動細胞株開発システム、自動PCR検出システム、自動単細胞組織学データベース構築システム、ウイルスの超高速サンプル抽出および分子検出プラットフォーム、合成生物学用高速自動スクリーニング·検出プラットフォームなど、柔軟かつモジュール化されたカスタマイズソリューションを顧客に提供している。特に、同社が提供しているコロナウイルスのPCR検査のスマートサンプル採取ステーションやPCR検査高速自動化ソリューションは現在中国全土で需要が高まっている。

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1人用(左)及び2人用(右)スマートスマートPCRサンプル採取ステーション

(画像は漢賛迪のニュースリリースより)

 

 

福寿康(FortuneCare)

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【会社概要】

福寿康(FortuneCare)は、2011年12月に設立された中国スタートアップ企業で、在宅養老介護サービスを提供している。同社は22年7月20日に戦略投資による資金調達(金額は非公開)に成功した。なお、中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)の投資部門による単独投資となっている。

【プロダクト】

地域の高齢者、弱者、病人、障害者に「インターネット+医療看護·健康管理」サービスを提供。海外の先進的な看護概念やトレーニングシステム、そしてサービスプロセスを導入し、自社開発の地域看護サービス対話システムを使用。主な事業内容は、高齢者を対象とした社会·医療サービスの提供、在宅サービス、機器のレンタル、医療相談、知能化技術·ネットワーク情報分野での技術開発、日用品·医療機器·機械類の販売も行っている。発足以来、100以上の医療ケアステーション、専門機関、子会社·支店を設立し、4,000人以上を雇用、12万世帯以上にサービスを提供、事業ネットワークは上海の15区と江蘇省、浙江省、河北省、四川省、広東省、福建省などの地域に広がっている。

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福寿康は、中国各地50カ所以上の都市にサービスを拡大している

(画像は福寿康のニュースリリースより)