7月1日から開始された「上海生活ゴミ管理条例」。
前回そのスタートに合わせ、ブログにまとめた。それから2週間弱、上海市民は分別の細かさに悩まされている。その一例とはどのようなものなのか?
例えば、タピオカミルクティーを飲みきれなかった場合、以前はゴミ箱にそのまま捨てていたが、今はこのような分別をしなければならない。
ミルクティー→トイレに流す
タピオカ→「湿垃圾(ウエットゴミ)」
カップ→「干垃圾(ドライゴミ)」
蓋→「可回收物(リサイクルゴミ)」
また、食材の骨も一貫して「湿垃圾(ウエットゴミ)」ではなく、これもややこしい規制となっている。
とうもろこしの皮→「干垃圾(ドライゴミ)」
とうもろこしの芯→「湿垃圾(ウエットゴミ)」
豚の骨→「干垃圾(ドライゴミ)」
鶏の骨→「湿垃圾(ウエットゴミ)」
そんな複雑な分別規制により、最近、上海でひときわ話題となっているのがコロナの「ライム問題」である。
図1:コロナのホームページ ライムを使ったコロナビールのイメージ
コロナといえば瓶の中にライムを入れるのが代表的なイメージであるが、「上海生活ゴミ管理条例」が開始されたことにより、ライムを瓶の中に入れたままゴミ箱に捨てることができなくなってしまった。このままでは、上海にいる限り、コロナにライムを入れてビールを楽しむことができなくなるのでは?という論争が巻き起こっていた中、上海市民は様々な方法を模索している。例えば、、、
方法1:ティーバックの中にライムを入れて、飲んだ後に紐を引っ張って取り出す
方法2:長箸でライムを取り出す
方法3:クリップの針金をフック状にしライムを引っ掛けて取り出す
方法4:上海市を出れば「生活ゴミ管理条例」に従う必要はないので市外でコロナを飲む
様々な分別案がネットで議論されている中、コロナは解決案を公布した。本来8個切りしていたライムを16個切りにするという分かりやすい方法である。
図2:コロナのWeChat公式アカウントのリリースされたライム1/16入瓶法
今回はコロナを一つの例としてあげたが、今後また「上海生活ゴミ管理条例」により企業が対応しなければならない問題は出てくるだろう。
その際に企業がそれらの問題に対してどのように解決案を出していくのか、今後も注目していきたい。